Gedicht
Makoto Ooka
ေလတလံုးမိုးတလံုး
© Translation: 2017, Makoto Ooka
風の説
風の説
雨後。浅瀬あり。林をたどつていく。
色鳥の繁殖。
物音の空へのしろい浸透。
石はせせらぎに浣腸される。
石ころの括約筋のふるへ。
石ころの肉の悩みのふるへ。
風のゆらぐにつれ
陽は裏返つて野に溢れ
人は一瞬千里眼をもつ。
風はわたしにささやく。
《この光の麻薬さえあれば
ね、螻蛄の水渡りだつて
あなたに見せてあげられるわ》
このいとしい風めが。
嘘つきのひろびろの胸めが。
© 1976, Makoto Ooka
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風の説
雨後。浅瀬あり。林をたどつていく。
色鳥の繁殖。
物音の空へのしろい浸透。
石はせせらぎに浣腸される。
石ころの括約筋のふるへ。
石ころの肉の悩みのふるへ。
風のゆらぐにつれ
陽は裏返つて野に溢れ
人は一瞬千里眼をもつ。
風はわたしにささやく。
《この光の麻薬さえあれば
ね、螻蛄の水渡りだつて
あなたに見せてあげられるわ》
このいとしい風めが。
嘘つきのひろびろの胸めが。
ေလတလံုးမိုးတလံုး
© 2017, Makoto Ooka
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